令和5年度(2023)実施課題

実証1

【課題名】建築現場における産業廃棄物「余り生コンクリート」の排出抑制

【代表者】 トライアロー株式会社 ・ 定岡 範佳 

【概要】命題:県内で永年的に発生している建設現場生コンクリート余り減少~廃棄物抑制 概要:県内でおよそ2万m3程度発生している建築現場での生コンを、 ・発注前に目視に変わって機材(アプリ等)測定し、より正確に得たデータを前後関係企業(ゼネコン・生コン企業)と連携 ・以上を叶えるアプリ/システムを開発し、その手法を確立する その為に (1)測定アプリを実際建設現場/模擬現場でテスト (2)アプリを現場担当に提供し現場利用情報をフィード (3) 県外ゼネコン社及び現場(主として東京都)見学と意見交換し知見を拡大   以上を軸にアプリ/システム開発に繋げてゆく。

実証2

【課題名】赤紫蘇ふりかけ製造工程における廃棄物の食品素材化のための実証研究

【代表者】 三島食品株式会社 ・ 加藤 義啓 

【概要】アンケート調査の結果をもとに本年度では、赤紫蘇ブレンド茶の開発を進め、見た目や風味の向上を目指していく。さらにブレンドによる機能性表示食品への可能性も検討していくため、成分分析評価も行っていく。  商品開発を進めていく中で、原料の確保と製造ラインの安定化が必要不可欠となってくる。使用する原料はドラム選別で廃棄する予定の生葉であるため、商品化を目指すなら生葉以外の異物を取り除く効率的な選別方法を確立する必要がある。このため、そういった異物が選別可能な機械について調査、検討していく。  塩蔵茎の食品素材化について、ペーストにすることで「うめびしお」の色付けに利用出来ることが分かった。本年度も多くの食品加工技術を有する食品工業技術センターとともに問題点を解決して開発を進めていく。ペースト化では、固い繊維が残存する問題が生じているが、塩蔵茎の微細化処理について検討する。この技術に精通している会社からお話を聞き、食品工業技術センターの設備で処理が可能か、問題の解決に努めていく。  本研究により、現在廃棄されている全ての赤紫蘇葉及び塩蔵茎を利用することが出来れば、廃棄物が年間260トン削減できる見込みである。

実証3

【課題名】家畜排せつ物に係る新たな有効利用法の探索について

【代表者】 JA全農ひろしま ・ 片島 恒治 

【概要】これまでの研究結果を受け、たい肥製造や農地段階での実証に移行する。 ①家畜排せつ物特有の臭気の軽減について、臭気の中心となるアンモニア発生の抑制のため、他のバイオマス資材等との組み合わせによる実地レベルでの実証を、臭気の敷地境界基準以下を目標に行う。 ②これまで実施したたい肥に機能性(窒素成分の緩効的機能)を付与することのできる天然物や緩効性成分の選定結果に基づき、野菜や果樹を栽培する圃場レベルにおいて、60日以上の窒素肥効の維持を目標として行う。 ③ブロック状など従来のペレット以外の形状で固化させたたい肥について、各種形状のサンプルによる圃場レベルでの作業の省力性及び市場調査と評価を行い、商品化に向けた検討を行う。

実証4

【課題名】FRP製LPガス容器の効率的・効果的なリサイクル方策に関する研究

【代表者】 中国工業株式会社 ・ 大木 優一 

【概要】弊社製造のFRP製LPガス容器(以下、FRP容器)の使用期限である20年後、また5年毎の再検査などでの不良による廃棄FRP容器のリサイクル方法の確立を目的とする。 FRP容器は熱可塑性樹脂である高密度ポリエチレン(HDPE)のケーシングやライナー、FRPを構成する熱硬化系樹脂やガラス繊維、金属製の口金やバルブといった素材の複合で構成されている。これらを可能な限り各素材に効率的に分離し、効果的にリサイクル手法を開発し、FRP容器の全リサイクルを目指す。 この技術が確立されれば、FRP容器以外のFRP製品にも適応できることから、多種多様なFRP製品への展開も期待できる。

一般1

【課題名】多品種バッテリーのリサイクル技術に関する研究

【代表者】株式会社フラップリソース ・ 廣瀬 敏典 

【概要】近年の脱炭素社会に向けて様々な産業分野での電動化が急速に進み、バッテリーの使用量が大幅に拡大していくことが確実とされていなか、欧州でのバッテリーリサイクル処理への取組みが必須条件とされたことに伴い、日本国内の自動車メーカー及びバッテリーメーカーもこの取組みに対応すべく、バッテリーリサイクル処理への対応が急務とされています。その他産業でも今後多くの使用済みバッテリーが廃棄され、多品種にわたる廃棄バッテリーが発生しそのバッテリーのリサイクル対応の必要性が高くなると予想されます。この少量かつ多品種バッテリーのリサイクル処理では、有価性金属の回収率が低下しやすく処理コスト割れが原因で単純廃棄されるバッテリーの割合が高まってしまいます。 そこでこの少量多品種(低品位含むニッケル水素、リチウムイオン等)バッテリーのリサイクル処理技術の研究により、有価性金属の回収率及び回収品位を高めることで廃棄物発生を抑制し、より多くのバッテリーを安全にリサイクル処理できることを目的とします。

一般2

【課題名】太陽光パネルガラスのリサイクルシステムの構築

【代表者】株式会社こっこー ・ 諌山 知明 

【概要】現在、全国的に普及している太陽光発電パネルだが、寿命を迎えるにあたり2030年には50~80万台が廃棄され、リユースできるものが8割、廃棄されるものが2割と予測されている。 廃棄される太陽光パネルの処理については技術開発が進んでいるが、処理後のガラスについては十分なリサイクル方法が確立されておらず、このままでは埋立てにまわり、最終処分場を圧迫することとなってしまう。 今回の研究事業では、各種中間処理技術における太陽光パネルの廃ガラスリサイクルについて、リサイクル用途の現状ならびにリサイクル技術の課題についての調査を実施するとともに、受入れ先の要求品質に適合する処理技術の開発ならびに設備検討を推進し、リサイクル製品化を目指し、太陽光パネルガラスのリサイクルシステムの構築を図る。

一般3

【課題名】木質系バイオマス発電所から発生する焼却灰の埋立抑制

【代表者】 丸加ホールディングス株式会社 ・ 喜多村 祐輔 

【概要】2025年運転開始予定の「福山バイオマス発電所」にかかる燃料輸送等の業務を請け負うことになり、その事業により発電所から発生する焼却灰が毎年数千トン発生することが見込まれる。現状全て最終処分されることがわかり、広島県の策定した廃棄物処理計画の埋立削減目標を踏まえ、この焼却灰を資源として有効利用することが望ましいと考え研究を開始した。 昨年度は木質バイオマス発電所の焼却灰の活用にまつわる他県の先行事例を実施し、情報収集とネットワーク拡大を行った。今年度は昨年度の研究成果を受け成分分析や焼却灰の混練による肥料活用のより詳細な実証実験も検討したい。また、西村教授を通じ、他研究チームとの連携可能性も模索したい。

一般4

【課題名】焼却施設での牡蠣殻の有効利用について

【代表者】 卜部産業株式会社 ・ 卜部 将平 

【概要】広島県の牡蠣水揚げ量は95,992t(2022年)あり、全国の60%以上が広島県で水揚げされています。牡蠣水揚げ量から考えると広島県だけで年間約8万tの牡蠣殻が発生しています。近年はへい死などが多く、牡蠣殻のみ発生しているものもあり、実際は上記以上の殻が発生しています。牡蠣殻の多くが肥料・飼料で使用されています。肥料はウクライナ紛争やコロナの関係で肥料価格が上がり出荷量に影響が出ています。飼料は鳥インフルエンザの大流行により鶏の数が減少することで出荷量に影響が出ています。牡蠣殻の発生量が増え、使用量が減っているため余ってくる可能性があります。その場合、現在は資源として有効活用されている牡蠣殻がゴミとして廃棄されることになり、牡蠣養殖に大きな影響が出てきてしまいます。そのようなことにならないために新たな牡蠣殻の用途開発をする必要があります。溶融炉型焼却施設にて石灰石をスラグの品質安定化のために現在使用されています。この石灰石の代わりに牡蠣殻が有効利用できないか研究を行います。

一般5

【課題名】広島県特産カキ殻バイオマス粉末の開発と工業応用と規格化

【代表者】 丸栄株式会社 ・ 沖野 靖将 

【概要】牡蠣殻の用途が模索される中、カーボンオフセットの無機材料として貝殻の工業規格品にニーズが高まっている。牡蠣殻をブルーカーボンとして設定して取り組みを開始する企業もある中、牡蠣殻の管理レベルは農林水産業対象の位置づけで加工が行われており、主に粒度管理や検査項目の不備により新規需要とのマッチングに支障をきたしている。 本研究提案では、牡蠣殻のRoHS,Halogen,PFOA/PFOS等の国際規制等の数値を分析によって明らかにし、とりわけ現在の製造粒度からの微粉体加工や設定粒度での抽出等の2次加工による粒度管理製品の製法を確立し、カーボンオフセット製品の供給、各種バイオマス製品のバイオマス率の向上等の工業界との要望との適合を図る。 具体的には樹脂との混錬によるフィラーとしての特性を明らかにし、マスターバッチ、コンパウンド化による利用の簡便化を模索する。一定粒径の抽出による牡蠣殻の視覚的な加飾等の応用への基礎情報取得を見込む。

一般6

【課題名】廃カキ筏の炭化処理物による海域の貧栄養化対策

【代表者】 川崎水産株式会社 ・ 川崎 健 

【概要】本研究では,廃カキ筏の炭化物を有効利用し,海域を健全な状態に保持してカキの生育を促進させることを目的とする。特に,微量金属の中でも溶存鉄は,一次生産において必須元素であるため,本研究では廃カキ筏の炭化物と鉄材を合わせた材を作製し,鉄供給を行う水質改善材を検討する。今年度は,廃カキ筏の炭化処理条件として,炭化温度,時間を変化させ,比表面積測定等を行い最適条件を決定する。また,カキ筏の設置付近の海底に水質改善材を設置し,底質環境の改善への効果を検討する。設置後,定期的に底質や底層海水をサンプリングし,有機物含有量,塩類濃度等を測定,分析する。  本研究の成果によって廃カキ筏の適正な処理が進み,また,カキ筏周辺を良好な水質に変換することによるカキの生育改善が期待される。広島県の一大ブランドであるカキの持続可能な生産に対して,廃棄物分野からの大きな貢献になると考えられる。

一般7

【課題名】カキ筏廃竹チップをリサイクル材として活用するための研究

【代表者】 ダイユウ技研土木株式会社 ・ 小城戸 秀明 

【概要】県内でおおよそ5千トン以上発生していると推定されるカキ筏の廃竹の多くは海岸等で焼却処理されている。その背景には、カキ業者が慣習的に海岸等での焼却処理が黙認されていたこと、処理若しくはリサイクル用途に活用する際に輸送する手段及び費用が掛かることが要因となり積極的に進んでいなかった。  本研究では、カキ業者が廃竹を陸揚げした場所から中継場所となる集積場所の選定とそこまでの輸送方法の検証、竹チップを製造する最終処分場跡地への輸送、そして候補となる活用先の選定と活用先への輸送方法の検証を収支分析に基づいて行う。また、竹チップの製造及び竹チップの性状分析を行い、候補となる活用先での使用可能条件を探る。 これらの一連の工程における収支を検証し、事業として成り立つ方法を研究する。

一般8

【課題名】小規模バイオマス発電の実現性に関する研究

【代表者】 三谷建設株式会社 ・ 福原 実苗 

【概要】廃棄物(刈草)を燃料として利用し、持続的な小規模バイオマス発電の可能性を見極めることを本研究の目的とする。 1. 可能性調査:効果の量的可能性を探るために、市場調査を含めた可能性調査を行う。 2. 発電方法の選定:多々ある発電方法のうち、発電方法・規模などを実現性、経済性を踏まえて発電方法を調査する。 3. エネルギー利用方法の選定:電気として活用していく方法を検討する。 4. その他の課題調査:施設費等や行政の許可、地域住民の理解、燃料運搬方法など施設運営に当たる際に起こる課題調査を行う。

一般9

【課題名】建設系廃プラスチック類のリサイクルに関する研究

【代表者】 佐藤相互建設株式会社 ・ 佐藤 幸光 

【概要】令和4年度の研究から、搬入される建設系廃プラスチック類は、分別することによりマテリアルおよびサーマルリサイクルの可能性を有することが把握された。  一方で、搬入された廃棄物の分別には多くの労力を伴うため、排出元である建設現場においてもリサイクル促進を意識した分別に対する協力が望まれる。  また、分別した廃プラスチック類がリサイクル製品を製造する際の原材料として適性を有するのかを検証する必要がある。 (本年度の研究内容) ・効率的な分別の検討:工事特性に応じた細分別(案)の作成 ・モデル工事の設定:対象工事の抽出,協力依頼 ・実態調査①:建設現場での分別実践,巡回・ヒアリング,計量・評価 ・実態調査②:廃プラスチック類の材料試験,業者ヒアリング ・上記調査結果の検証:課題整理,今後の展望 等 ・先進事例調査:廃プラスチック類の有効利用に係る先進的な取組み視察 ・検討会の実施:3回

一般10

【課題名】廃漁網および漁網製造工程にて発生する廃材のリサイクルに関する研究

【代表者】 日東製網株式会社 ・ 小林 重久 

【概要】漁網製造工程にて発生する工程端材、また漁業者にて使用された後の廃漁網は現在産業廃棄物として処理されている。それらについて漁網又は漁具へのリサイクル技術を開発し、事業化に関する課題を解明することを目的として研究を行う。  昨年度はナイロンおよびポリエチレン(PE)製の工程端材をペレット化する技術を開発し、成型品および漁網用糸の試作に成功した。  今年度(2年目)は次の4点に重点を置き、研究を実施する。 ①ポリエステル製工程端材の粉砕、ペレット化技術の開発、成型品および漁網用糸へのリサイクル技術の検討および評価。 ②鉛を含む工程端材について、鉛の分離回収技術の検討。 ③使用済み廃漁網についての洗浄、粉砕、選別工程の検討。 ④PE工程端材を用いた害獣ネットの量産化実証試験、および市場調査の開始。

一般11

【課題名】廃牡蠣いかだの資源的活用研究

【代表者】 広島市漁業協同組合 ・ 米田 輝隆

【概要】廃牡蠣いかだ廃竹の熱的利用に注力した研究開発をする。前年度の研究成果を基に、廃竹の使用・保管等も含めた成分分析の詳細把握を継続し製造に係るデータベースの充実を図る。バイオマス燃料の適用を受ける範囲でのプラスチックの含有30%燃料での燃焼特性改善の製造方法も研究する。開発した燃料仕様の燃焼炉での影響がないことも確認する。 川下企業のニーズを踏まえ、バイオコークス仕様のものに加えて炭化度の異なる適材仕様の提示が出来るようにする。使用現場に応じた燃料仕様の提供と利用形態に応じた利用スキーム全体工程の課題をケース別に整理研究する。  燃料仕様としての炭化の方法としては、利便性、経済性を配慮したものを採用することとし、反応性に利点があるとされる過熱蒸気の活用技術の展開を重点的に進める。過熱蒸気の要素技術については構成メンバーの開発実績、装置も現有する。廃竹を粉砕したものが炭化出来る量産化設備検討を実施し燃料仕様提供に幅を持たせるシステム構築を図る。  川下企業としての燃焼炉等の使用についても関連性を持った研究を進めていく。  併せて、2050年カーボンニュートラルに向けた本研究との適合性検討をするために産業界等の使用・研究実績調査をする。

一般12

【課題名】ラミネート加工紙の再資源化のための製造と排出状況の調査

【代表者】 株式会社松田製袋 ・ 藤川 豊秋 

【概要】(研究目的) ラミネート加工紙の用途と生産量は増加の一途にある。本研究では、広島県内において生産されるラミネート加工紙の種類と製造方法、それぞれの生産量、ならびに産業廃棄物としての排出様態と排出量を調査し、牛乳パックに次いで再利用を推進するターゲットとすべきラミネート加工紙を産業廃棄物の排出量とパルパー技術の両面の観点から評価する。本研究で得られる情報は、次年度以降に実施するパルパーを利用した再資源化試験に資する。 (研究内容) 広島県内において生産されるラミネート加工紙の種類と製造方法、それぞれの生産量、ならびに産業廃棄物としての排出様態と排出量を調査する。さらに、ラミネート加工紙の再利用のために有用なパルパーを把握する。これらの結果に基づき、優先的に再利用化に取り組むべきラミネート加工紙を明らかにする。

一般13

【課題名】使用済自動車のリサイクルシステムのIT化による再生利用の推進

【代表者】 株式会社荒谷商会 ・ 八畝田 諭 

【概要】使用済み自動車の破砕残渣(ASR)の再資源化のためには、解体時分別したプラスチックバンパーの「車台番号」との「紐付け」「個体管理」が必要で、正確に精度良く「車台番号」をデジタルで読み取るため、最新の高精度「光学的文字認識機能(OCR、Optical Character Reader)」技術・手法を適用し、OCR読取の容易性、高精度化に対する技術課題を明確にした。令和5年度は、その課題を解決し実用化のための研究開発を実施する。 1.「Aプレス」の「個体管理」最適手法の調査・開発  最終製品の「Aプレス」の個体管理が実現できる識別番号の最適な識別番号付与技術の調査と検討により実現可能な手法の検討と絞り込みを行う。 2.解体車両の「車台番号」の高精度最適読取技術の開発による実用化 1-1. 「車台番号」の高精度画像撮影技術の確立 解体車両の「コーションプレート」に印字・刻印されている「車台番号」を正確に精度良く迅速に撮影できる画像撮影技術・条件を明確にする。 1-2. 「車台番号」の読取ソフトウエアの実運用版の開発と検証 「コーションプレート」撮影画像から、「車台番号」のみを高精度で抽出・取得できるアプリケーションの開発と検証 (1)「車台番号」のみを抜取・抽出できる「抽出アプリケーション」の開発 (2)「車台番号」の読取エラーの可視化 (3) 自動車メーカーの特徴を反映した「車台番号」抽出読取の高精度化

一般14

【課題名】DXによる産業廃棄物の適正管理及び資源化率向上に関する研究

【代表者】 一般社団法人広島県資源循環協会 ・ 三谷 哲也 

【概要】我が国では「建設リサイクル推進計画2020」「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が策定される等,産業廃棄物処理業界においても従来の取組とともに新たな取組の推進が求められている状況にある。昨今では各分野でDXの推進が進められており,産業廃棄物処理業としても持続可能な成長を遂げていくには,DXの推進により,新たな価値の提供を行う必要がある。一方,DXの推進に向けては効果が不明確であることや初期投資に費用を要すること等が課題として想定され,特に中小規模の産業廃棄物処理業者での取組は進んでいないものと考える。 このため,本研究ではDXの推進に向け,「ドローン技術」「高度選別技術」に着目した検討を行い,県内の産業廃棄物処理業者へ広く情報提供を行うことで県内でのDXの推進を図ることを目的とする。