令和6年度(2024)実施課題

実証1

【課題名】多品種バッテリーのリサイクル技術に関する研究

【代表者】 株式会社フラップリソース株式会社 ・ 廣瀬 敏典 

【概要】近年の脱炭素社会に向けて様々な産業分野での電動化が急速に進み、バッテリーの使用量が大幅に拡大していくことが確実とされているなか、欧州でのバッテリーリサイクル処理への取組みが必須条件とされたことに伴い、日本国内の自動車メーカー及びバッテリーメーカーもこの取組みに対応すべく、バッテリーリサイクル処理への対応が急務とされています。 その他産業でも今後多くの使用済みバッテリーが廃棄され、多品種にわたる廃棄バッテリーが発生しそのバッテリーのリサイクル対応の必要性が高くなると予想されます。 この少量かつ多品種バッテリーのリサイクル処理では、有価性金属の回収率が低下しやすく処理コスト割れが原因で単純廃棄されるバッテリーの割合が高まってしまいます。    そこでこの少量多品種バッテリーのリサイクル処理技術の研究により、有価性金属の回収率及び回収品位を高めることで廃棄物発生を抑制し、より多くのバッテリーを安全にリサイクル処理できることを目的とします。

実証2

【課題名】建設系廃プラスチック類のリサイクルに関する研究

【代表者】 佐藤相互建設株式会社 ・ 佐藤 幸光 

【概要】令和4・5年度の研究から、搬入される建設系廃プラスチック類は、マテリアルリサイクルの可能性を有することが確認された。また、現場での分別方法によって分別の効率と精度を上げる事が出来ることも確認された。 また、分別した廃プラスチック類の状態がリサイクル製品としての強度を有する事が確認された。実験のため作成したペレットが製品化の材料となることが確認された。 これらのことから収集分別した廃プラスチックより製品を作成する事を課題とする。 【令和6年度の研究内容】                           1.分別の効率化を上げるためのモデル現場による分別方法の継続的実験。   昨年の実績より工事毎の廃プラスチックの特性をもとに工事毎の分別方法を策定して実証する。                                   この実験から現場の種類毎の分別方法を策定する。(RC造、マンションなど)      分別種類の細分化または簡素化の検討をし、コストの検討を行う。       最新の分別施設・設備の視察を行い、事業化検討              2.廃プラスチックからの製品作成のコストの検証                 製作製品の自社で使用の確認。                        実際の製品作成のための廃プラスチックの量の確保               リサイクルコストの検証                           リサイクル工場の視察(大きな製品を出来る工場)

実証3

【課題名】廃牡蠣いかだの資源的活用研究

【代表者】 広島市漁業協同組合 ・ 米田 輝隆 

【概要】本研究の位置づけは、牡蠣事業者が集積したバイオマス資源を地域に提供し、「燃やすだけの処理」から脱却し、地域との協働により地産地消での地域活用に資することである。 地域のニーズを受けた多様な利用用途を開発し、時機を得た利用選択をする中で持続可能な社会システムとしていく。 熱的利用ついては、川下企業のニーズを受けて研究開発するものと地産地消かつ地域密着利用推進を受けた多様な対応に適合する推進をする。 これまで2年間の研究から廃牡蠣筏竹材の成分の詳細情報も得られており、「さとやまの竹材」と特性が異なる素材になっているという認識のもと炭化を含めた利用スキーム全体工程についての巾広な実証研究をする。 実施する研究は、要素研究の更なる検証が必要なものを除いて、量産処理に重点を置く。 熱利用は、燃料製造が大きな項目の一つになるが、量産供給に視点を置いたシステム検証をし、今後の事業化計画として整理する。                                     これまでの研究で、廃竹は、「粉砕」「加圧成型」といった処理過程を踏んでいるが、それぞれの処理過程のものの利用ニーズも順次整理できている。ニーズに応じた多様性を生かし事業化に持続可能性の選択肢をもたせる。 令和5年度でつながった事業者(溶鉱炉利用や農業・酪農利用)やハウス暖房熱源以外の脱炭素化に係るサプライチェーンとしてのニーズ、地域活性化事業に係るニーズを網羅する形で絞り込んでいく。 研究としての炭化燃料の温度条件と製品の関係を±1℃の温度制御で出来る新知見も取り入れ、指標となる製造条件の形づくりも挑戦する。

実証4

【課題名】使用済自動車のリサイクルシステムのIT化による再生利用の推進

【代表者】 株式会社荒谷商会 ・ 八畝田 諭 

【概要】使用済自動車の破砕残差(ASR)の削減・再資源化促進のため、「資源回収インセンティブ制度」が2026年4月以降本格実施される予定である。この制度では、解体車両に特有の「車台番号」と分別したASRとの「紐づけ」、即ち、「個体管理」が必要である。 これを実現するため、令和5年度までに、写真撮影された車両情報が記載されているコーションプレートから「車台番号」のみを抽出し高精度にデジタルで読み取るソフトウエアの開発を実施し、抽出率、正解率共に96%以上の高読取精度を得ることが出来た。  そこで、今年度は、実運用として、使用済自動車の回収時、コーションプレートを撮影し、開発ソフトの有効性・実用性を実証実験する。 また、「車台番号」とASRの前段階のAプレスとの紐付け(個体管理)のための装置を試作開発しその有効性を評価する。     Ⅰ.Aプレスの個体管理用納入先別識別装置の試作開発            Aプレスの納入先別に識別を可能にする装置の試作開発。           Ⅱ.開発した「車台番号」高精度読取ソフトウエアの実運用での評価と実用化。 ・運用計画:毎日約50台への適用(国産車両 計8メーカー)。           ・評価基準:撮影者、撮影条件、正解率、問題点、他。            ・運用の標準化(マニュアル化)による効率向上。

一般1

【課題名】太陽光パネルガラスのリサイクルシステムの構築

【代表者】丸栄株式会社 ・ 諌山 知明 

【概要】全国的に普及している太陽光発電パネルの廃却が2030年には17~28万Ton発生すると予測されているが、廃棄太陽光パネルの処理後のガラスについて は十分なリサイクル方法が確立されていない。                そこで、今年度については主に、                       ①ガラス破砕時の異物混入抑制方法の確立(弊社ブラスト法)         ②他中間処理も含め、異物除去方法の検討                  ③異物混入基準判定方法の確立                       ④スーパーソルへの適用検討                        について研究開発を推進し、太陽光パネルの廃ガラスリサイクルの処理技術の開発ならびに設備検討を推進し、リサイクルシステムの構築を目指す。

一般2

【課題名】かき殻微粉砕品の規格化と工業応用

【代表者】丸栄株式会社 ・ 沖野 靖将 

【概要】県内で発生する牡蠣殻を県内で微粉砕し、県内等で自動車部品や建材など工業用途で活用される事を目標とする。 粉砕対象の原料をカキ殻内殻層に限定し、目標粒度を3種類に絞り規格化を進める。 量産化を視野に入れた粉砕評価試験を行い、使い捨てプラスチック等生活用品コンセプトの試作とそれに用いる樹脂の評価を進め、食品接触用途の採用方法の検討ほか、粉体の規格では採用幅の広い用途対応を目指す。 試作微粉と既製品フィラーとの同条件比較を複数の樹脂で行い、カキ殻の炭酸カルシウム鉱物としての特性を明らかにする。 また、牡蠣殻は海水中の溶存CO₂を固定して作られていることから、既存の鉱物製フィラー等と比較して利用によってCO₂固定できるという利点があり、製品粉末の負荷値をLCA等で数値化し、需要家の利用検討を促進する情報を取得する。

一般3

【課題名】カキ筏廃竹チップをリサイクル材として活用するための研究

【代表者】 ダイユウ技研土木株式会社 ・ 小城戸 秀明 

【概要】県内でおおよそ5千トン以上発生していると推定されるカキ筏の廃竹の多くは海岸等で焼却処理されている。 その背景には、カキ業者が慣習的に海岸等での焼却処理が黙認されていたこと、処理若しくはリサイクル用途に活用する際に輸送する手段及び費用が掛かることが要因となり積極的に進んでいなかった。  本研究では、カキ業者が廃竹を陸揚げした場所から中継場所となる集積場所の選定とそこまでの輸送方法の検証、竹チップを製造する最終処分場跡地への輸送、そして候補となる活用先の選定と活用先への輸送方法の検証を収支分析に基づいて行う。 また、竹チップの製造及び竹チップの性状分析を行い、候補となる活用先での使用可能条件を探る。                        これらの一連の工程における収支を検証し、事業として成り立つ方法を研究する。

一般4

【課題名】小規模バイオマス発電用の草本系材料を活用した固形燃料化に関する研究

【代表者】 三谷建設株式会社 ・ 福原 実苗 

【概要】刈草・剪定枝の受入・処理による,発電可能な固形燃料化手法の確立を 目的とする。                                 1. 剪定枝の可能性調査                             福山市近郊における総量・収集および処分方法・管理者などの調査を行う。      2. 固形燃料の試作                               刈草および剪定枝の割合を変動因子とし,後述の内容を踏まえ最適値を見極め る。                                      3. 固形燃料の性能把握                             ペレットの成分分析,燃焼試験の実施,燃焼灰の成分分析を行って製造される固形燃料や燃焼灰の性能を把握する。

一般5

【課題名】小規模でラミネート加工紙を再資源化するための製造方法の研究

【代表者】 株式会社松田製袋 ・ 藤川 豊秋 

【概要】                                 研究目的 ラミネート加工紙の再資源化を小規模で少量の水で処理できる新しい      工程の開発と採算が取れる商品開発の検討                 研究背景 令和5年度で広島県内ラミネート加工紙の再資源化のための製造と      排出状況の調査結果                                         現状の技術では再利用を行なうためには、水利権(取水権、排出権、用水代)と、それに伴う設備投資も必要であり、小規模企業では大きな課題である。小規模で採算が取れる商品開発が必要なことが分かった。 前者の候補は、溶解前に紙とフイルムを分離し、特殊高濃度パルパーで溶解することである。 後者の候補は、再生パルプと折鶴と手づくり感ある商品開発である。 弊社は折り鶴再生紙を活用して製品化にした実績と販売先ルートの あることが挙げられる。

一般6

【課題名】塗装関連廃棄物の削減技術の開発

【代表者】 有限会社サンセイ工業 ・ 三宅 秀信 

【概要】製品製造工程に於いて塗装及び防錆処理加工の液体飛散の発生を解消する為、塗装用ブース、集塵装置など高額な設備投資を使用して飛散した塗料、防錆剤を吸着マット等に吸着させ定期的に交換して産廃処分を行っている。 上記問題点を解決するための提案技術の研究開発を行うものである。         1. 卓上型ニーダーを使用して製造工程(混練加工、プレス加工工程)で混練生地(廃プラ・廃鉄粉)に顔料などを投入して最適な分量・効果を検証する。            2. 卓上型ニーダーを使用して製造工程(混練加工、プレス加工工程)で混練生地(廃プラ・廃鉄粉)に防錆剤を投入して最適な分量・効果を検証する。     3. 卓上型ニーダーを使用して製造工程(混練加工、プレス加工工程)で混練生地(廃プラ・廃鉄粉)の表面に樹脂フィルム等を貼り付け最適な分量・効果を検証 する。                                     4.研究結果を基に外注委託にて実物製品に採用し試験を行う。

一般7

【課題名】汚泥および石炭灰を利用した再生資材の準固化材としての用途開発

【代表者】 株式会社 熊野技建 ・ 木山 邦宏 

【概要】リサイクル製品である汚泥再生資材の新用途として製品化を検討する。 石灰に代り地盤改良等での準固化材としての利用                  杭の埋め戻しに用いる充填材                           液状化しにくい地盤に置換する非液状化材料としての利用              再生資材の材料特性(吸水性・強度)に関する研究開発                1)汚泥の減量化のための吸水性に関する検討                     2)路盤材,埋戻し材,基礎地盤としての強度特性に関する検討             3)環境安全性に関する検討                            再生資材の用途に関する研究開発                          1)路盤材,埋戻し材,基礎地盤としての支持性能確認のための検討           2)杭引き抜き後の埋め戻し材としての適用性確認のための検討             3)液状化対策工法としての適用性確認のための透水性に関する検討           4)事業化のための検討                             

一般8

【課題名】食品製造業で発生する廃プラスチック類の排出量削減の検討

【代表者】 デリカウイング株式会社 ・ 岡坂 和政 

【概要】①当社は大手コンビニ向けの弁当、おむすび、惣菜や広島お好み焼き、 デザートを製造している食料品製造業です。製造する過程で、購入した原材料包 装材や生産工程で使用する小分け用袋や衛生シート、作業時に使用する手袋、製 品容器の包材等の廃プラスチック類が365日発生して、収集運搬事業者や処分事 業者への負担が大きく働き方改革を阻害する要因となっている。        ②納入先が2030年に向けての環境目標を掲げ、廃プラスチック類排出量は2016 年比50%削減を要請されているが、現状は破砕処理してセメント会社のサーマル リサイクル石炭代替燃料として処理をしている。                ③研究課題提案内容は                            1)廃プラスチック類の排出量を削減する手法について情報収集をする。     2)処理方法に対する問題点の洗い出しと対策                 3)2025年度から設備導入、本格稼働の準備をする。予算化も含む。         ※発生量の削減ではなく。工場からの排出量の削減を検討する。        ④今後の計画は、2024年度は調査を行い次年度に向けた設備投資計画を作成する、 2025年度は設備導入、2026年度は本格稼働、2027年度は効果確認。     2028~2029年度は水平展開。2030年度に目標達成。

一般9

【課題名】廃人工芝を再利用又は再資源化する水平リサイクル技術の開発

【代表者】 東広商事株式会社 ・ 半田 和年 

【概要】                                  背景:近年、人工芝の使用が増加しており、その廃棄物処理が課題となっている。 廃棄処理の課題として主に3種類(プラ、ゴムチップ、砂)が混在してお り、選別が非常に困難であるため、多くが選別されず埋立処分されている。   目的:廃人工芝を効率的に選別する技術の開発。選別することで水平リサイクル に繋げる。その中で廃棄物を有価物に変換する効果は、埋立とCO2排出量を同時 に削減出来ると考えます。                         手法:廃人工芝の選別方法の研究と試作機制作により、本年度は効率的かつ高純 度での選別(珪砂の抽出)を目指します。                  成果活用:現在、既存の現工場でも廃人工芝の処理を行っておりますが、主にサー マルリサイクルが中心。新工場ではマテリアル・ケミカルを主軸としたリサイク ルを目指しており、新たな処理方法を推進する。

一般10

【課題名】動静脈連携による資源循環システムの強化に関する研究

【代表者】 一般社団法人広島県資源循環協会 ・ 三谷 哲也 

【概要】将来的な資源制約や環境問題等を背景に,大量生産,大量消費,大量廃棄の「線形経済」から,資源の効率的・循環的な利用を図りつつ,付加価値の最大化を図る「サーキュラーエコノミー(以下,「CE」という)」への移行が世界的に進められている。我が国においてもCE構築に向け動脈産業と静脈産業の連携の強化が求められ,動脈産業側におけるビジネス環境の変化に呼応しながら,産業廃棄物処理業者では新たなサービスの形成や拡大を図っていく必要がある。一方,動脈静脈におけるデータ連携等の取組は既に進められているが,品質や物量のミスマッチ等の課題点が存在していることや定量的な効果が明らかにされていない状況にある。 本研究ではサーマルリサイクルが主流となっており,マテリアルリサイクルの推進のポテンシャルを有する「廃プラスチック類」に着目し,CE構築に向けた動脈静脈連携を検討していきたい。具体的には,動脈側と静脈側の両観点から分析し,動脈静脈連携の効果や「品質」「物量」の需給バランスを明らかにするとともに,動脈静脈連携を進めるための方策の提案を目指す。

一般11

【課題名】酒粕、オリーブ粕等を活用した機能性の高い発酵ヴィーガン栄養バーと包材の開発

【代表者】 株式会社Rainbow Sake ・ 三宅 慶子

【概要】酒粕、柚子の皮、オリーブ粕を使った、日本ならではの発酵ヴィーガン栄養バー(各種粕原料を粉砕またはペースト化し、混合成形し焼成した栄養補助食品)を開発したい。酒粕には必須アミノ酸を含む20種類以上のアミノ酸、ビタミンB群他、複数の機能性成分が、機能性を示してもおかしくない量が含まれている。柚子皮には多くの食物繊維やビタミンCが含まれ、オリーブ粕にはポリフェノールが多く含まれており、それぞれ単体でも栄養価の高いものである。しかし、現状多くが未活用のまま廃棄されている。広島県でのそれぞれの年間処分量は、酒粕約177トン、柚子皮約43トン、オリーブ粕約10トンと推定される。そこで、これら三種類の粕を組み合わせる事により、味と機能性の相乗効果を高め、新たな付加価値を生み出したい。日本固有の発酵食品である酒粕を主原料とした発酵栄養ヴィーガンバーを、酒粕をこれまで食べた事のない日本の若者や海外の消費者の酒粕入門食として提案したい。また同時に、広島県独自の循環型社会形成推進を象徴する食品としてもアピールしていきたい。

一般12

【課題名】ポリカ―ボネート樹脂トリム材の社内リサイクルよるゼロ産廃技術開発

【代表者】 株式会社オーエイプロト ・ 山名 経行 

【概要】研究事業 概要 ポリカーボネート板を加熱プレス加工し、成形品を得る際 に発生する端材や成形不良品の減量化と発生した端材等を有効利用するための技 術開発を行う。                              ①DXを利用した成形不良品のペレタイジング前処理検討             ・ペレタイジング可能なサイズまで、切断する方法を検討する。        ②熱履歴の異なる端材(未加熱、加熱済、不良成形品)のそれぞれをリペレット 化する技術検討                               ・衝撃特性の高いポリカーボネートにおいて、熱履歴や大きさの異なるトリム  材を一定の品質でリペレット化するための技術を開発。粉砕機で数ミリ程度に  粉砕、2軸押出機でリペレット化する。                   ③作成したリペレットを有効利用するための特性(強度、黄変)把握。     ・得られたリペレットの状況を把握し、再利用するための設計指針となる基本特  性を得ることで、適応部位の最適化を実施する

NPO独自課題

【課題名】がれき類等混合廃棄物の埋立量削減方策に関する研究

【代表者】 NPO法人広島循環型社会推進機構・副理事長 西村 和之 

【概要】建設等現場から排出されるがれき類等混合廃棄物(以下、混合廃棄物)の埋立処分量(12万t)は、最終処分量全体の三分の一を占め、埋立処分率は9%と広島県が廃棄物処理計画で目標とする1.5%を大きく超え、最終処分量削減のためには特に対策が必要な廃棄物種となっている。 コンクリート由来のがれき類はRC材としてリサイクルできるが、混合廃棄物にはRC材に適さない瓦、煉瓦、タイル等が入っており、RC材に適合するよう選別除去する必要がある。 また、選別後に埋立処分されないようにするためには、RC材以外の適切な用途を再生利用手法を含めて見い出す必要がある。 そこで、混合廃棄物の埋立処分量削減の鍵となる選別手法及び選別後物の用途を確立し、施策としての組み立てを図る目的で、混合廃棄物の排出状況や内容物の詳細に関する現状把握と喫緊に再生利用すべき廃棄物の抽出とその再生利用手法の探索を実施し、混合廃棄物の埋立量削減に対する効果的かつ効率的な道筋を提案する。